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今年劇場で観た映画より良かった [映画]

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そろそろ今年の劇場鑑賞作品ベスト10を選ぶ時期ですが、これは今年劇場で観た映画よりも面白かった。録り貯めてある沢山の映画の中からやっと本作を観る日がきました。もう、最高です。劇場で観てれば私の今年のベスト10に間違いなく入ってます。今の自分とも主人公の立場がかぶるということもあり、なおさら感動したのもあります。終始涙目になってしまい、時には笑い声をあげ、切なくなり、最後は幸福感でいっぱいになります。まるでメリーポピンズ大人版という感じ。天使のロバート・デニーロでした。何か自分も人生の晩年が近づき、役に立つことができたらいいなと思う映画でした。ブルーレイ買おうかな。翻訳もいい。「クラシックは不滅」。いろんな意味で。
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削除しない映画の1本 [映画]


「山」(1955)鑑賞。この映画と出会って幸せでした。私の映画ライフは、劇場に毎月2回以上は通うこととブルーレイなどパッケージソフト鑑賞、そして3台のレコーダーに録りためたハイビジョン映画を観ること。こちらは200本以上録りためてあります。その中のクラシック名作を鑑賞、3カ月だけ契約してたスターチャンネルのおかげで観るチャンスを得ました。
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大筋は次の通りです。
  親ほど年齢の離れた兄弟、兄(スペンサー・トレーシー)はベテランの登山ガイド。しかし、10年ほど前に事故を起こしそれ以来山には上っていない。弟(ロバート・ワグナー)は破天荒。今の貧しい暮らしにあきあきして金持ちになりたい。二人が祖父の代から住んでいる家を売ると言い出すわがままな人間。身寄りがなく細々と二人は暮らしていた。
 インド発の飛行機がアルプスに墜落し、1度目の救援活動で兄の友人がクレバスに落ちて命を落とす。かつての事故で登山に自信がない兄は手伝うことにしり込みしてしまう。そんな中、上昇志向の強い弟は墜落現場へ行って死亡者の金目の物を奪いに行こうと兄を誘う。道義的に賛成できない兄だったが、弟が一人で行くと言い出すので、仕方なく承諾してしまう。
 厳しい岩登りや雪原を超えて墜落現場に到着すると、弟は金目の物を漁りだす、ところが生存者が1名発見される。兄は地上へ下す決意をするが、弟は盗みがばれることを恐れ生存者の首を絞めて殺そうをする。とうとう兄は弟の行動を悲観して殴り倒してしまい。弟を置いて山を下り始める。置いてかれた弟はそれでも兄を慕い、しばらくして足跡を頼りについてゆく。下山途中クレバスにかかる雪橋にたどり着くが2本あるうちの1本はストックは深く刺さり、雪の固まりが弱いので兄はもう一方の雪橋を渡る。しかし渡り終えると同時に橋が崩れ去るのだった。遅れて到着した弟は残った雪橋を渡ろうとするが、兄は止める。しかし、弟は兄を信用せず自分を困らせるためにうそをついてると思い、渡ってしまった。弟は深い谷底へ落下してしまった。
 兄の顔には大きな悲しみと同時になんとも言えない複雑な表情が。そして雪原を越え兄は生存者の女性を長い距離を抱きかかえながら歩き続け救出に成功する。
 どうして山に登ったのかという警察の事情聴取に、兄は「すべて自分が仕組んだ計画で、止めようとした弟を振り切り泥棒をするために墜落現場に行った」と言い張る。しかし周囲の仲間は誰もそれを信用しない。弟がすべてやったことだと分かっているのだ。 以上
 
 一見してすぐにこの映画がその後の山岳映画に与えた栄光は多大だなと分かりました。
 制作した時代のことですから当然崖を上るシーンは岩山のセットであり、下界や遠くの山々は合成しているわけです。ところが実写撮影よりもスリルが感じられます。セットと合成シーンの角度や高さが見事にマッチしています。クリフハンガー バーチカル・リミット アイガー・サンクションは絶対にこの作品を意識してますね。特にはるか下の地上が合成なのにほんとに高くて怖い。
 年の離れたわがままな弟を、親代わりに育ててきた兄の愛情は見事です。それがあるために山の頂上まで泥棒しに向かうと言ってきかない弟に付き合う羽目になります。私は承諾した理由の一つに兄のトラウマを払しょくしたい気持ちが大きかったのではと思いました。厳しい岩登りの最中に宙づりになった弟は、音をあげあきらめようと兄に訴えます。兄はそんな弟を励まし頂上まで連れて行くのです。ここは「なんで泥棒をしに行くってのに、弟を助けるんだ?」と思うシーンですが、弟の命を守るには一緒に行かなければならないと決心するわけです。命より大切なものは金目のものではなく愛情だったりということを伝えたかったんだと思います。兄もこのシーンでは泥棒の手伝いをしてることを忘れていました。
 ところが目的地に着くと苦労して上ったこともわすれて弟は金品を集め始めます。複雑な表情で兄は弟の行動を見てますがなんで止めないのかなぁと私は感じました。これから冬になり機体は雪に覆われ春まで調査隊が来ません。春になり現場から金目のものが奪われていることが分かったら、うそをついていられるのか。おそらくこの時代のことですから、墜落現場は放置したままにしておくのではないかと思いました。
 だから、生存者を登場させて、救出することで地上に下したら現場にいたことがばれていますと弟は不安になり、生存者を殺そうとしたのだと思います。
 弟がクレバスに落ちて死ぬんだろうということは布石があるので読めます。落ちた後アップになる兄の表情は何を語っているのだろうか。私はあえて兄が弟の死に場所を与えたよう見思いました。何があろうと弟は絶対に登山をやめなかったろう。金目の物を奪っても必ず見つかり破滅するだろう。おそらく二人とも。いずれ二人が破滅するのなら山で死ぬのもいいだろう。兄はかつてのトラウマを払しょくし満足をもっての破滅へ。弟は警察にやがて捕まる破滅。二人の死への登山だったんだと私は考えました。ところが、二人だけの登山に生存者というキーポイントが現れた。ここで兄は生へ再出発の下山を始めました。弟を叩きのめし、クレバスに落ちて死んだことや泥棒のことをすべて自分で背負い罪を背負うことになります。しかし、これはたった一人残った年老いた兄の再生のスタートだったんだなと、深く深く私は感動が残りました。なのでこの映画は削除せずに保存してあります。
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